大阪と長崎!日本のラスベガスになるのはどちら?
Japan's Las Vegas: Osaka or Nagasaki?
July 3, 2023
2021年末、大阪はカジノを含む統合型リゾート(IR)の区域整備計画を公表し、施設の開業時期について2029年後半になると発表しました。また、今年4月には政府も大阪府・市の整備計画を認定、 同じく候補地として名を連ねていた長崎県・佐世保市に関しては継続審査とする方向で調整していると言われています。
ちょっとした隙間時間にアクセスして楽しめるおんらいんかじのは、その気軽さから日本をはじめ、 世界中で利用者数を増やしていると話題になっています。スロットゲームをはじめ、様々なゲームを 自宅にいながらにしてプレイできるのが何といっても魅力的ですよね。現在はランドベースのカジノでプレイするなら、近くてもマカオやシンガポールまで足を運ばなければいけませんが、 IR事業が実現すれば日本国内でもカジノで遊べるようになります。ここではその有力候補でもある大阪と長崎について見ていきたいと思います。
通天閣は、大阪市の新世界中心部に建つ展望塔である。登録有形文化財である。
IRとは?
IRとは『総合型リゾート( Integrated Resort)』の省略で、国際会議場・展示施設などのMICE施設、ホテル、商業施設(ショッピングモール)、レストラン、劇場、映画館、アミューズメントパーク、 スポーツ施設、温浴施設などと一体になった複合観光集客施設のことを指しています。日本の近隣諸国ではシンガポールやマカオがこうした施設を開業し、すでに経済的にも大きな成功を収めています。
海外旅行の際に、巨大なショッピングモールで楽しんだ方も多いのではないでしょうか。日本では2016年に『IR推進法』が成立し、実現のために動き出すこととなりました。その後、具体的な建設地の 候補として大阪の他、北海道、愛知、和歌山、長崎など、多くの都市が名乗りを上げたのです。
有力候補地・大阪
候補地として名乗りを上げた自治体のうち、2023年の現時点で最も有力視されているのが大阪です。2021年には、米国のMGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスが中心の企業連合である大阪IR株式会社 と共同で大阪市此花区の人工島・夢洲での2029年秋・冬ごろの開業を目指す整備計画を発表し、今年の4月には政府に認定されました。
大阪には伊丹にある『大阪国際空港』をはじめ、年間利用者数が145万人を超えるとも言われる『関西国際空港』があります。IRがオープンするにあたり、日本国内からだけでなく、世界中からの集客を考えた場合、 国際空港が近くにあるというのはこれ以上ない強みとも言えます。また、空港から府内中心部、しいては他府県へのアクセスの便利さも大きな利点となっています。また、大阪は東京に次いで大きなビジネス都市でも あります。娯楽施設としてだけでなく、国際会議場や展示場といった、ビジネス関連のイベントでも利用できる施設として考えられているIRには、まさにピッタリの都市とさえ言えるかもしれません。
ハウステンボスは長崎の珍しい観光スポットです
長崎・ハウステンボス
そんな大阪に対し、長崎は観光振興や地域経済の活性化を図るため、佐世保市のテーマ−パーク『ハウステンボス』へのIR誘致を進めてきました。昨年4月に申請された長崎の整備計画では、開業時期は2027年 の秋ごろとし、必要な資金調達額は4383億円、開業5年目の純利益は300億円余りを見込んでいることが盛り込まれています。今年4月の時点で、政府は長崎県の整備計画については観光庁が設置した有識者による 委員会が今後も審査を続けることにしています。
大阪と長崎、具体的な認定時期はまだ明確には発表されていませんが、いずれにしても日本にランドベースカジノが実現する日がいよいよ現実味をおびてきました。カジノで遊ぶ際には 『責任あるゲーム』も忘れずに楽しみたいものですね!
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